アマチュアギタリスト 天野 浩の部屋 本文へジャンプ
隠れた名盤 ! !

アルバム

渡辺 貞夫 

「SADAO WATANABE」

ナベサダさんの作品をして「隠れた」
もないのだが、とりあえず「なかなか聴けないフレーズやアレンジ」がたっぷりと楽しめるアフリカへの傾倒期の作品。

エレクトリック期のマイルスやウエザーリポートを彷彿させる曲、乾いたアフリカの大地を連想させるソロ曲などもりだくさん。全曲オリジナルで5時間ほどで録音したとか。あたりまえとはいえ、あふれ出るフレーズ、引き出しの多さはさすが御大。
超一流が遊ぶとこんな感じ! てか!

マイルスデイビス 

「1969 MILES」

いまさらマイルスで「隠れた名盤」もないだろうが・・・。ご存じアコースティックからエレクトリックマイルスへの過渡期のアルバム。
両期の「聞きやすい部分」と「瞬発力の部分」が最高の形で結実してる作品である。

時代は「ベトナム北爆」「ヒッピー」に「平和運動とピースサイン」ロック界では「ウッドストック」に「ジミヘン」に「ZEP」

んまっ どちらの時代のマイルスファンも認める作品だと思います

コルトレーンでいうところの「至上の愛」のような位置付けではなかろうか(音楽内容的意味ではない)


ジョン・コルトレーン

「コルトレーン プレイ ザ ブルース」 

「ブルートレイン」でも「ジャイアント・ステップス」でも「クルセ・ママ」でも無い。私の場合はこのブルースアルバムである。

幼少の頃、「隣の部屋から聞こえる姉のピアノ」・・そんなリラックス感に浸れる。
・・・ブルース好きには珠玉のBGMとなるであろう。

ペンタトニックからエレキギターに入った貴兄にこそお薦めする1枚でもある。


 


ジャック・マクダフ グループ

「LIVE!」


1963年頃のライブ。
若かりし頃のジョージ・ベンソンが堪能できる!ベンソンがモダンジャズに近い演奏をしていたのはこの時期〜68年くらいまでである。一般には1976年の「ブリージン」からが「変わり目」といわれてるが、モンゴメリー死後の68年を境に「ソフト路線」はスタートしている。

「ソロのクオリティ」や「スイング感・バップ度」においては数年後に発表された「ビリーズ・バウンズ」に軍配が上がるのは間違い無かろう。
が、「ブルースロックギターリスト天野」が「ジャズギタリスト」を志すにあたり、最もインスパイヤーされた1枚である。同じ道を志す有志がおられるならば是非ともお薦めの1枚である!

オスカーピーターソン&ジョー・パス

「ライブイン パリ」


中学2年生、初めて手に入れたモダンジャズのレコードである。

肝はオスピーの「ミラージュ」
LP、CD、ビデオ、DVD、血眼で探しまくったのだが、同曲のこのアルバムのバージョンが入ってる音源はこのレコード以外発売されてない。「70年代なのにモノラル録音」が災いしたせいか、CD化もされてない、今となっては幻のアルバムとなってしまった。

現在「同曲異バージョン」では2部発売されてはいる。が、CD版ではこれよりはるかにスローな演奏で迫力に欠け、ビデオDVD版では「一番スリリングな部分で手を抜かれた演奏」となっており、いずれもこのレコードのバージョンとはほど遠い。やはりこのアルバムのバージョンが最高にスリリングである。

かろうじて自己流ダビングにてCDに移してはいるが、一度は聴いていただきたい名演である。
上田正樹と有山淳司

「ぼちぼちいこか」

「歌手 上田正樹」しか知らない世代にはぜひ知ってほしい時代がある。
「ブルース、ロック、ファンクシンガー」としての上田正樹である!

ただしこのアルバムでは「かっこいいファンク・ロック上田」では無く、「べたなジャパニーズ大阪弁ぶるーす シンガー 上田」が堪能できる
本来「日本人離れ」したリズム感と歌唱力の持ち主の上田ではあるが、本作品では正反対の演出というわけである。

「どんなにマネをしても結局は届かないブラックミュージック」では無く「日本人のタイム感=「呼吸感 」で勝負している。

現在レコードショップを賑わす「JーPOP」や「ジャパニーズ・レゲエ」「ジャパニーズ・ラップ」・・・。いずれも「洋楽」というものを我々日本人が背伸びをせず自然体でなじめるリズムと歌詞にモディファイされ、表現されている。

何十年も前にそんな時代の到来を予感するかような感性・・・天才である。


寺井 豊

OLD & NEW

京都が世界に誇るジャズギタリストである。初めて聴いたのは偶然入った京都先斗町の「ハロー・ドーリー」

「意味の無い音」が全く聞こえてこない抑制の効いたプレイは一度聴いたら絶対に忘れない!

モンゴメリーやケッセルの影響を受けたとのことであるが、それでも一聴して寺井さんの演奏だとわかるオリジナリティ
溢れるアドリブはさすが!

唯一のいリーダーアルバム(現在廃盤)がこれ1枚というのが信じられない。
CD「ジャズギタリスト紳士録」にも入ってないのも信じられない話である。

数々の来日ジャズマン、そしてあのパット・メセニーもが「Mr.TERAI」と尊敬する大御所中の大御所。
ぜひ一度は聴いてください!
竹田一彦 & 寺井 豊

16 strings 30 fingers


Live at JACK ROSE

'
大御所二人の演奏が堪能できる秀作!ギタリスト2人とベーシスト一人なのでこのタイトルだそうである。

無駄な音が無い。
絶妙のタイム感。
真のアドリブ、オリジナリティ。
ジャズギターの何たるかを改めて思い知らされました。

まずは枯葉から完コピあれ!


   
森 智彦

「BEAT GOES ON」


ジャズドラマーにしてシンガー・ソング・ライター、
森 智彦 のベストアルバムである。

心に浸みる歌詞、バラエティにとんだリズムと楽曲
オリジナリティ溢れるセンスはまさに「天才」!

以前からCM等でも曲が流れているようではあるが、何といってもその真髄は「ライブ」にある。
関西人ならではのステージングは「河内の名物男」の名に恥じぬ魅力に溢れる。

一般の音楽ファンのみならず、多くのミュージシャンにも聴いていただきたいアルバムである!

 高内春彦

「ジャコへの手紙」


あの「ジャコパス」とレコーディングした唯一の日本人であり、かの有名女優「松阪慶子のご主人」でもある。

ポッチャリした見かけとは異なり、落ち着いた紳士であり、大変な「オールラウンドテクニシャン」である。

が、このアルバムは「テクニック」ではなく「音楽解釈」の意味で評価の高いアルバムである。ギタリスト山中亭一氏曰く「数十年後に必ず評価される、非常に深い内容である作品!」

曲を一度解体し、ある論理性に基づき再構築されてるそうである・・・がそんなことは私には未だに何のことかさっぱりわからん・・・。
でも純粋にギタリストなら勉強になるアルバムです。
「ミュージシャンズ・ミュージシャン」たるアルバムです
 

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